「赤面症が治る」とは、どんな状態?
「赤面症が治る」とは、どんな状態?
「赤面症が治る」あなたはこう聞いてどんな状態を思い描きますか?
きっと人前に出ても、人に注目されても、顔色一つ変えない状態をイメージするのではないでしょうか?
実は赤面症が治るというのは、顔が赤くならなくなることではないのです。
重要なことなので、もう一度言います。
赤面症が治るというのは、顔があかくならなくなることではない!
のです。
「は!?意味わかりません?」
実は赤面症が治るというのは、たとえ人前で赤面しても、必要以上にそれを気にしない自分になることなのです。
どちらが赤面症でしょうか?
例えば、AさんとBさんがいるとします。
AさんとBさんは二人ともすぐに赤面してしまいます。
そしてAさんはすぐに赤面する自分が許せません。
「どうして私はすぐに赤面してしまうんだろう…」
「周りの人は私を変に思っているに違いない…」
「人に赤面を見られるなんて最悪だ…」
いつもこう感じているため、人目を避けるように生活しています。
一方Bさん。
Aさんと同じように赤面します。
しかし、赤面しても、その赤面を人から指摘されても、「やだ〜私すぐに赤くなるんです〜^^;」と照れ笑いしながら話し続けます。
そして周りの人もBさんはすぐに顔が赤くなると知っていますが、だからといって特別扱いはしません。単なる「恥ずかしがり屋さん」としか思っていません。
ですからBさんは人目を避けようともしませんし、赤面しても毎日楽しく過ごしています。
さあ、AさんとBさん、二人とも赤面症でしょうか?
何か違いますよね?
Aさんは明らかに赤面症です。
しかも赤面する前から常に「赤面したらどうしよう…」という不安や恐怖を抱えていますので、赤面恐怖症になっています。
一方、Bさん。赤面する頻度も度合いもAさんと一緒なのに、本人は全くそれを気にしていません。
赤面してもしなくてもいつも同じ態度、対応です。
ですからBさんは赤面症ではないのです。
赤面症かどうかを決める、たった一つのこと
AさんとBさんの事例からもわかるように、自分が赤面症かどうかを決めるのは自分自身です。
自分が赤面することを「異常だ!」と認識して、それを気にするのか?
それとも、「誰だって顔は赤くなるでしょ?」と認識して、それを気にしないのか?
多くの赤面症に悩む人は、赤面する自分を周りの人は「おかしな奴」「変な人」「情けないヤツ」「デキない奴」と思っているに違いない。
そう思い込んでいます。
しかし、それは本当に思い込み以外の何物でもないのです。
本来、赤面というのは単なる生理現象です。
その生理現象を異常なことだと思うのか、大したことないと思うのか、たったそれだけで赤面症かどうかが決まってしまうのです。
赤面症の人は「赤面症を治したい!」「赤面の日々から早く抜け出したい!」そう思っていながら、同時に自分で自分を赤面症に仕立て上げているのです。
よく考えればおかしな状態です。
嫌いなモノを自分でしっかりと握りしめながら、「これ大嫌いだからどこかに行ってくれないかな!早く自分から離れてよ!」と言っているようなものなのです。
だとしたら、やるべきとは一つです。
握っている手を離すのです。
赤面への執着を手放すということなのです。
赤面への執着を手放す3ステップ
赤面への執着をどうやって手放せば良いのでしょうか?
それにはいくつか方法がありますが、簡単にできる方法をご紹介します。
1.赤面するのがなぜ嫌なのか?と自分に問いかける
例えば…人にバカにされるから、デキない奴だと思われるから、情けないから…など。
「とにかく恥ずかしいから」「赤面を見られたくないから」というような答えが出た時には、さらに「どうして恥ずかしいのか?」「どうして赤面を見られたくないのか?」というように、なぜ?なぜ?なぜ?と繰り返して、一番深い答えを見つけ出します。
また、なぜ?なぜ?と改めて答えを考えているうちに、「言われてみれば、どうしてそんなに赤面が嫌なんだろう?」「自分の思い込みかも」とふと我に帰り、スッキリする場合もあります。
2.嫌な理由を疑う
例えば…「人にバカにされるから赤面が嫌だ」という答えが出てきたら、
「100%本当にそうなのか?」と質問します。
「本当にいつでもどこでも誰にでも100%バカにされるのか?」
「今日も出会った人全員にバカにされたのか?クラスメート、職場の人全員がバカにして来たのか?」
ここでは事実だけを見ます。
「直接バカにはして来ないけど、私にはわかるんです!いつもそんな目で見ているから間違いない!」と、自分には自信がないのに、こんなことに妙に自信がある人もいます(笑)
でも超能力者ではない限り、相手が本当は何を考えているのかなんて100%理解することは不可能です。
そのほとんどが事実ではなく、自分の思い込み、決めつけなのです。
そのことに客観的に気づくことが赤面への執着を手放すことにつながるのです。
3.赤面の真実を紙に書き読み上げる
ステップ2で赤面が嫌な理由を何となく疑えたなら、次にそれを真実として紙に書き上げます。
これまでは「◯◯だから赤面が嫌だ!」と思い込んでいたのを、「赤面しても◯◯とは限らない!」と言い換えるのです。
「バカにされるから赤面が嫌だ」→「赤面してもバカにされるとは限らない」
「デキない奴だと思われるから」→「赤面してもデキない奴と思われるわけではない」
「情けないから赤面が嫌だ」→「赤面するから情けないわけではない」
「可哀想に思われるから赤面が嫌だ」→「赤面しても可哀想と思われるわけではない」
という感じで、思い込みから脱却した「真実」を書き出し、「確かにそうだ!」と思えるまで声に出して何度も読み上げます。
心からそう思えるまで毎日読み上げてもいいですね。
思い込みは気づくだけで抜けられる
「◯◯は◯◯だ!」という思い込みは、思い込んでいるときは「揺るぎない真実だ」と信じ切っています。疑う余地すらないのです。
しかし、「あれ?確かに偏った考えかもね?」「確かに思い込みが強いのかも?」と気づくだけで、その考えを客観的に眺められます。
信じ切っている状態はどっぷりとその考えに浸っている主観的な状態ですから、客観的に眺められた時点で、その考えから抜け出せていることになるのです。
ぜひあなたも、赤面に関する思い込みを見付け出して、片っ端からその嘘を暴露して行ってください。
きっと赤面への執着からスッと抜け出せると思いますよ!