赤面しやすい相手
赤面しやすい相手
赤面症の人でも、「赤面しやすい相手」と「赤面しにくい相手」がいることをご存知ですか?
では赤面しやすい相手というのは、一体どんな人なのでしょか?
それを一言でいうと重要度が高い人です。
例えば、好きな人は自分にとって非常に重要な人物ですよね。ですから好きな人に赤面してしまう人が多いのです。
その他にも、上司や先生、先輩などの目上の人。
これらの人も自分を評価する立場の人ですから、重要度の高い人です。
他にはデキる人にも赤面しやすい方も多いです。
赤面症の根本には「自信の欠落」が大きな要因としてあります。ですからデキる人(優秀な人)を目の前にすると、劣等感を感じてしまい余計に自信が欠乏してしまうのです。
「自分のことどう思っているのかな?」
「できない奴って思われていないかな?」
「バカにされないかな?」
と言うように、知らず知らずに「相手の評価」が気になってしまい、うまく話せなかったり、緊張したりしてしまうのです。そしてその結果赤面してしまうのです。
また、苦手な人に対しても赤面しやすい傾向があります。
苦手な人というのは逆の意味で「重要度が高い人」と言えます。ですから赤面の対象になりやすいのです。
実は赤面症の人が苦手とするタイプには共通点があります。
例えば…
- キツイ人や表現がストレートな人
- デキる人、優秀な人
- 自信満々な人
これらの人には自己主張がしにくかったり、劣等感を感じやすいため、苦手意識も強くなってしまうのです。
では逆に、赤面しにくい人というのはどんな人なのでしょうか?
赤面しにくい相手とは?
それは赤面しやすい相手とは逆のタイプの人です。
- 好きでも嫌いでもない人(あまり関心がない人)
- 気兼ねしない人
- 素の自分で接することができる人
- 自分を優しく受け止めてくれる人
このような人に対しては、相手の評価を気にする必要も、緊張する必要もないため赤面しないのです。
ただ、普段は赤面しない相手でも、場面が変わると赤面してしまうこともあります。
例えば、学校や会社では全く赤面しない相手。しかし街でバッタリ出会ってしまった場合です。
赤面症の人の大きな悩みの一つに、知り合いにバッタリ出会った時に赤面してしまう。ということがあります。
この場合には、「相手の知らない自分をさらけ出す」という深層心理が働いています。
私たちは自分では気付かなくても、それぞれの場面場面で自分の役割を演じています。
例えば、
- 学校で先生の前であれば生徒の自分
- 親の前であれば子どもの自分
- クラスメートの前ではクラスメートの自分
- 会社の仲間の前であれば同僚の自分
- 子どもの前であれば親の自分
など
ですから学校や会社にいる時の自分と、それ以外の時の自分では、自分の中の意識が自然と違っているのです。
いわば、学校や会社での自分は「公の自分」で、家族や恋人と一緒にいる自分やお休みの日の自分は「プライベートな自分」になります。
そんな日常的に公でしか会わない人に、プライベートな姿を見られると、何か相手の知らない自分をさらけ出すような、自分の秘密を覗かれるようにな気がしてしまい、なぜか緊張した赤面したりしてしまうのです。
またこの逆パターンもあります。
例えば、接客の仕事をしている職場(お店)に家族や友人が突然やって来るような場面です。
これは先程とは逆で、プライベートな自分しか見せない相手に公の自分を見られることになりますので、緊張したり赤面してしまうのです。
赤面症というのは何とも複雑怪奇な現象ですよね。