赤面への不安解消方法
赤面への不安解消方法
「また赤面したらどうしよう…」
「赤面を見られたら嫌だな…」
そんな不安が常に頭をよぎり、気持ちを切り替えようと思ってもなかなかうまく行かないという方も少なくありません。
赤面する場面に今はいないのに、ついつい赤面のことを考えてしまい、不安や心配、恐れを感じてしまう症状は赤面症というよりも「赤面恐怖症」に近い状態です。
ではそんな赤面への恐怖や不安には一体どう対処したら良いのでしょうか?
その対処方法や気持ちの切り替え方法をいくつかご紹介します。
実はあなたは自分で赤面しやすくしています!
「赤面したらどうしよう…」
実はそう考えている状態は、わざわざ赤面症の「イメージトレーニング」をしているようなものなのです。
プロスポーツ選手は試合前にイメージトレーニングを取り入れている人が多くいます。自分が最高のパフォーマンスを上げている状態をリアルにイメージするのです。
なぜわざわざそんなことをするのか?というと、プラスのイメージをすると脳がその状態に近づけようと無意識レベルで働き始めるからです。
そしてそのイメージをリアルに感じられればられるほど、現実になりやすくなるのです。
では、「赤面したらどうしよう…」
と考えると自分の中で何が起きて来るのでしょうか?
おそらく、
- たくさんの人の姿が浮かんだり、
- 人前で赤面する自分の姿が浮かんだり、
- 自分の赤面を変な顔で見ている人の姿が浮かんだり…
そんなイメージが勝手に浮かぶのではないでしょうか?
そしてそのイメージが浮かんだ途端に体が反応します。
- 実際に顔に熱さを感じはじめたり、
- 汗がにじんだり、
- ドキドキ鼓動が激しくなったりします。
これってまさにリアルなイメトレですよね?
実は「赤面したらどうしよう…」と思えば思うほど、知らず知らずのうちに、赤面するためのイメトレをしていることになるのです。
そう考えると、なんともバカげたことをしていますよね。
赤面したくないのに、早く治したいのに、ご丁寧に赤面するトレー二ングをしているのですから!
では頭の中に勝手に浮かんでしまう、赤面への不安にはどう対処したら良いのでしょうか?
不安への正しい捉え方
まず不安への対象方法を学ぶ前に、必ず理解して欲しいのは、不安や心配というのは実在しないということです。
私たちが勝手に考えた概念に過ぎません。
まだ起きぬ先のことを考えて、嫌なイメージが浮かんだり、胸がドキドキしたり、胃が重くなったり、緊張したりする…そんな現象を便宜上「不安」「心配」と名付けたのです。
実は言語化というのは非常に重要です。
例えば欧米では「もったいない」という意味を表現する言葉がありません。日本固有のものです。ですから言葉がないということは、「もったいない」という概念自体もなく、「もったいない!」という考え気持ちも働かないのです。
ですから「不安」や「心配」も同じです。そんな言葉が存在するからまさに「不安」「心配」が実在するかのように感じて、そんな気分になってしまうのです。
では頭の中に勝手に浮かんでしまう、赤面への不安にはどう対処したら良いのでしょうか?
赤面の不安の対処方法
多くの人が間違いを犯します。
それは、
「赤面を考えないようにしよう!」
「赤面の不安から意識を背けよう!」
としてしまうのです。
一見当たり前の対処のように見えますが、実はこれは逆効果なのです。
例えば、
これからある言葉が出てきますので、絶対にそのことを考えなようにしてください。
いいですね、絶対に考えないようにしてください。
「白いカラス」
いいですか、「白いカラス」を絶対にイメージしないでくださいね。
・
・
・
どうでしょうか?
考えないようにしようとすればするほど逆に意識してしまって、頭の中に「白いカラス」が思い浮かんだのではないでしょうか?
ということは、
「赤面を考えないようにしよう!」
「赤面から意識をそらそう!」
と思えば思うほど、またまた赤面のイメトレをしていることになるのです。
なんともやっかいですよね。
じゃあどうするのか?
それは、
単なる個人的な「考え」なんだ!と理解することです。
「赤面したらどうしよう…」というのは単なる思考ですよね。
まだ赤面していないわけですから、自分で勝手に考えているだけの「思考」です。
まずはその事実をしっかりと確認することが大切なのです。
「赤面したらどうしよう…」という思考が働いたら、それを次の構文に当てはめて考えます。
「私は◯◯という考えを持っている」
ですからこうなります。
「私は《赤面したらどうしよう》という考えを持っている」
ぜひ実際にやってみてください。
まずは単純に「赤面したらどうしよう…」と思ってください。
次の会議や発表、挨拶、雑談など自分が苦手とする場面をイメージするとすんなりそんな気持ちになると思います。
次に、「私は《赤面したらどうしよう》という考えを持っている」という構文に転換してみてください。
そうすると、「赤面したらどうしよう」というのが少し自分から離れたような、その思考から抜け出せたような気がします。
単なる一つの考えに過ぎないんだ、と感じらるよになります。
「赤面したらどうしよう…」という思考を消す必要も、そらす必要もないのです。ただ、一つの考えとしてそのまま確認するだけで良いのです。
「ただある、それだけ」という感じです。
実はこの受け流すというのは赤面症克服の肝になるのです。
赤面への不安や、赤面そのものに対しても単なる一つの思考や現象として認める。
そうすると、すっと受け流せるのです。
もちろん思考を転換するには地道にトレーニングする必要はありますが、
簡単にできますよね。
「私は◯◯という考えを持っている」という構文に当てはめるだけ良いのですから。
道端に転がっている石ころ、普段は特に意識を向けていませんよね。
ただある、それだけです。
赤面に対してもまるで石ころのように「ただある」と感じられるようになると、たとえ赤面しても気にならなくなり、結局は赤面すること自体も減っていくのです。
ぜひ赤面への不安が浮かんだら、「私は◯◯という考えを持っている」と置き換えてください!